Collection
Authentic Persian Rugs

Kashan

中西部のカーシャーンは古くから過酷な環境を旅する商隊の宿所を擁するオアシス都市でした。サファヴィー朝時代には宮廷工房が構えられ、製作された名品が数多く生まれました。これらの作品はロンドンもビクトリア&アルバート博物館をはじめとした世界中の博物館や美術館に収蔵されています。16世紀アッバース王が好んだとされるパルメット文様や植物文様、生命の樹文様など美しい曲線を生かしたデザインが特徴的です。日本へ渡った後、豊臣秀吉の陣羽織に仕立てられたカーシャーンの絨毯も大変有名です。

Turkmen

トルクメンとは、イラン北東部に位置する山岳地域を拠点とするトルコ系部族の集合体です。ソレフィニでは、多様で色彩豊かな、現代ではあまり見ることがない文様を蘇らせています。

Kamo Sofre

イラン西部にあるカモ村で使われていた「ソフレ」という食卓用のキリム。 食事の時にソフレのまわりを囲んでみんなで食事をします。正方形の物は、小麦粉を練ったり、焼きあがったパンを包んで保管したりもします。

Tabriz/Heriz

古くはシルクロードの要衝として栄えていたタブリーズは、13世紀イルハン朝の首都でもありました。宮廷工房を構えていたタブリーズは古典絨毯の名品を数多く製作して来た産地です。へリーズは宮廷絨毯に見られるような華麗な装飾文様をこの地独特の大胆な折線で解釈した文様が特徴的で、海外向けに輸出されるようになると欧米に多くのファンを生み出しました。また、湿潤な気候に恵まれたカスピ海沿岸の原種の蚕の絹を用いたシルク絨毯は人間の肌に近い割合の水分量を含み、大変なめらかな手触りです。

Azerbaijan

アゼルバイジャン地方モガン平原を拠点とするシャーサヴァン族はマフラシュ(布団袋)、ホルジン(ロバの背にかける物入れ)など生活民具にスマック織を用いてきました。縦糸に緯糸、模様糸を絡ませながら織り進んでいくこの織は耐久性だけでなく、多様性に富んだ美しい文様が特徴です。また、120年ぶりに復活し幻の織と呼ばれる真珠織もこの地方独特の絨毯です。